歯が痛い

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仕事を終えてまだ何もない新居へ向かう。

屋上へあがりアウトドア用の椅子を広げてみた。

 

途中のコンビニで買ったレモンサワーを飲みながら自分のものとなった空間を冷静に見廻すとそう広くはない。

 

ボロ物件ながらもはじめての屋上に浮かれて即契約したあのテンションはなんだったんだろう。

 

風がある分まだマシとはいえ夏の生ぬるい気温と湿度、そして枯れた土地の人の気配のなさにやられてなんとなく死ぬことってこういうことかしらなどと戯言が浮かぶ。

 

すべて戯言。

 

祝祭のイメージて重力がないのよ、浮いているというか。

折り返しを迎えいまだ地に足つかない人間はいつまでもアホなのかもしれない。